株式会社ホクレン油機サービス様のBCP対策の一環から、システムのBCP対策として、基幹業務であるIBM iの二重化による災害・障害対策を開始しました。

Quick-EDDの導入にあたり、システムの沿革や会社としてのBCP対策、導入の選定・運用などにいついて株式会社ホクレン油機サービスの髙橋様とそのベンダーでありますシステムデザイン開発株式会社の中田様にお話をお聞きしました。

POINT!!
  • 合併によるIBM iのシステム統合
  • 会社全体による積極的なBCP対策の取り組み
  • IBM iの二重化による災害・障害・災害対策の運用

合併によるIBM iの統合

今回、IBM iの災害・障害対策としてHAソリューション「Quick-EDD」の導入事例の取材として伺いました。まずは御社のシステムの沿革を教えていただけますか。

「私どのホクレン油機サービスは、北海道の農業により一層の貢献をすべく全道5つの機械センターを統合合併し2001年に株式会社ホクレン油機サービスとして設立されました。21世紀の地域社会の原動力となるメカニックとエネルギーのライフラインを支え、生産者の方々への支援のみならず地域への貢献も大切な使命して日々活動しております。合併以前は、5支店が函館、岩見沢、旭川、稚内、網走で独自に事業展開をしており業務システムも同様に独立していました。合併に伴いシステムの統合を如何にするべきか課題になりましたが、親会社であるホクレンの各種事業システムにIBM i(AS/400)システムが稼働されている実績とホクレンへの連結決算処理の効率性、その他堅牢性や耐久性を総合判断し、2002年にIBMI iを統合システムの基盤として導入しました。システム統合は同年9月から各支店のシステムを一つ一つ統合していき、2003年11月にすべての統合が終了し稼働開始しました。

当時システムは、各支店バラバラのWindows系パッケージを使用していましたが、IBM iに統合されたことにより業務の効率化や顧客サービスの均等化等様々な部分で、効果が表れております」(株式会社ホクレン油機サービス 髙橋氏)

「私は、システム統合から業務に携わっておりました。それまでは、PCA会計という経理パッケージを活用していたため、IBM iに変わり、操作性には当初戸惑いがありました。Windowsと違いマウスでの操作ができず、全てキーボードでの操作はやりにくかったです。しかし、オンラインですべて情報が網羅できるのは大変便利だと思うようになりました。また、ウィルス対策や外部からの侵入、バックアップなど、Windows・システムより大幅に運用負荷が軽減されているのもIBM iの大きなメリットだと思います。」(髙橋氏)

積極的なBCP対策の取り組み

近年BCP対策を行っている会社が増えていますが、  御社は、会社全体としてBCP対策に取り組んでいますか?

「2013年に会社全体のBCPの取り組みとして、全業務に渡り危機事案を洗い出す活動が始まりました。現時点の活動の成果としては、①自然災害(地震)の内部的な伝達経由マニュアルなどの作成、②年に1回の避難訓練実施、③AED講習会への参加、④基幹システムIBM iの二重化、等を行っています。

会社全体の危機事案に対する意識は、数年前に比べると確実に向上しています。現在も日々の業務に隠れている潜在リスクを月に1回各課ごとでお互い点検しあうことを実施しています。

弊社では、ガソリンスタンドも扱っていますが、ガソリンスタンド自体の建物も堅牢な設備設計がなされており、タンク自体の法的耐用年数も決まっているため、必ず耐用年数に則った入れ替えを行っています。ガソリンスタンドでも独自のマニュアルを作成して運用しています。」(髙橋氏)

IBM iの不具合による業務停止を経験

基幹システムが運用停止したことはありますか?

「IBM iシステムの電源ユニットが故障してしまい業務が停止したことが過去に1度ありました。丸1日業務が停止してしまい、当時はテープでデータを戻しました。

幸い時期的な面でシステムが停止したことによる損害はなく、事務作業が増えた程度ですみました。これが請求書を発行する月初などの繁忙期であったりすると影響は計り知れないですね。

IBM iへの統合時は、正直災害対策の概念はあまりなく、1週間のサイクルで日々テープによる日次バックアップを取得し、有事の際は、テープからデータを復元する運用をとっていました。当時の不安としては、機体が1台構成であったため、本体が故障してしまったときに復旧にどのくらい時間がかかるのか?代替機サービス契約を結んでもどのくらいで届くのか?など予測がつかない状態でした。また、データをテープで戻すとしてもどこまで戻せばいいのか、戻す日数もわからずリスクがとても大きかったです。」(髙橋氏)

二重化による災害・障害対策の決定

2台体制による災害・障害対策を決定したきっかけを教えてください。

「BCP活動の取組の一環で事業の危機事案を洗い出した中で、ジシン発生時の建物の倒壊によるシステム停止の懸案事項があがりました。実際に東日本大震災が発生した背景もあり、会社全体としてシステムの自然災害・障害対策の検討が本格的になりました。

検討の結果IBM iの二重化によるシステムの継続体制を整える方針が決定し『Quick-EDD』を導入しました。

システム二重化の構成としては、本社である札幌に本番機を設置し、

バックアップ機は支店である旭川に設置しています。

バックアップ機を設置している旭川は、支店の中では規模が一番大きく、弊社の各地にある拠点の中間地点という地域性のメリットもあり、どこの拠点からも人的に集まりやすい旭川にバックアップ機を設置したことも理由の1つです。

基幹システムの二重化構成にして、Quick-EDDを導入してから、まだ障害は、発生していないためバックアップ機に業務を切り替えることはしていませんが、有事が発生した際は、スムーズに業務が切替えられ業務が継続出来る事は大きなメリットです。」(髙橋氏)

「Quick-EDD」に決定したポイント

ツールを導入するにあたり他社のツールは比較検討をおこないましたか? また選定する上で重視したポイントを教えてください。

「機種の選定も含めて、システムデザイン開発株式会社様に相談したところQuick-EDDをご紹介いただきました。」(髙橋氏)

「当社(システムデザイン開発様)には、何社からかご提案がありました。

その中でQuick-EDDを選定した大きな理由は、札幌に技術者が常駐していたことです。他社ですと、札幌に支店はあってもサポートする技術者がいないため障害が発生した際は、メーカー経由などになりますが、ビーティスの場合は、直接札幌の技術者に問い合わせもできることが大きかったです。」(システムデザイン開発株式会社 中田氏)

「何社かご提案をいただきましたが、システムデザイン開発様がお勧めということで導入を決定しました。」 (髙橋氏)

導入後の運用について教えてください

二重化構築に関しては計画通りでした。問題もなくスムーズに構築していただけました。

運用面では、全く以前と変化なく運用しております。バックアップ運用も以前と同様にテープによる日次バックアップをしております。支店に置いているバックアップ機に対しても管理運用の負荷がないので、バックアップ機を置いたことでの負担も特にございません。

業務停止の許容範囲は、希望としては、最大6時間くらいに抑えたいところです。もちろん短ければ短い時間ほど良いですが、月初などにシステムが停止すると業務に影響が大きいので止まって欲しくないですね。

現在は、導入してまだ1年くらいなので切替えテストを行っていませんが、今後、切替えテストについても検討していきたいと思います。当社は、夜中に業務が稼働していることはなく、切替えテストはスケジュール的に組みやすいため、より短時間にシステムの切替えをするべくリハーサルを定期的に進めたいと思っております。」(髙橋氏)

将来的な取り組み・課題を教えてください。

「基幹システムに対する二重化を手がけましたので、今後は、社内に点在しているサブシステム(Windows系ソフト、人事管理システム)やLANディスクなど保管している環境等のバックアップ体制を包括的に整えていく予定です。」(髙橋氏)

企業情報

名称:株式会社ホクレン油機サービス

事業内容:農業機械、農業機械用部品、重機、自動車、自動車用品、燃料の販売と整備、損害保険などの業務を通して、北海道の基幹作業である農業の経営を支えています。

URL:http://e-yuki.com

 

株式会社ホクレン油機サービス

管理部管理課 調査役 髙橋秀彰氏

企業情報

名称システムデザイン開発株式会社

事業内容:お客様の将来を見据えたシステム提案やシステム開発を行い、既存の技術を含め幅広い選択肢からお客様にあった解決方法を提案しています。

URL:http://www.sddgrp.co.jp/

システム開発本部第1システム部 

部長 中田吾郎氏 

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